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陽が落ちて、夕暮れ時の南京町。
相変わらず、多くの人で賑わっていますね。
ポートピアの前年までは、このような豪華な門もなければ人通りもなく、普通の人はうかつに立ち入れないような怖い場所だった筈ですが。
あっちで喧嘩だのこっちで人が刺されただの放火で家が燃えただの、物騒な事件が毎日のように起きる有名なデスアリー(治安が悪い裏通り)だったものですが、時代は変わるもので。
もっとも、最近は観光客の巣窟になっていて、また違った意味でのデスアリーとなっているようですが。
ともあれ、南京町に来たからにはここに寄らなければいけません。台湾屋台料理の攤販街です。
どのお店も屋台を並べて観光客の奪い合いをしている南京町ですが、こちらはその屋台を出すことなく、正当派の料理店として頑張っておられますね。
他の屋台ではウェイパーをお湯で溶かしたスープに1/3玉の麺を入れて、春雨を乗せた「フカヒレラーメン」とやらに行列が出来るようですが、こちらはちゃんとした仕込みでちゃんとした料理を提供しています。
それでも多くの方々はインスタント調味料+フェイクのフカヒレの方がお好きなようですね。しかも、本物のフカヒレを使った料理に「値段が高すぎる」とクレームが付くそうで。
私のお目当てはもちろんコレ。刈包(クアパオ)です。ひとつ230円です。
よく煮込まれたトロトロの豚肉に、スターアニスが香りますね。蒸したてフカフカの生地に包まれて、本当に美味しいです。
包み紙に描かれたレトロな絵が意味不明ですが(笑)。
この日は他に寄るお店がありましたので、刈包1個で我慢。本来ならば大根餅などの点心を美味しいお茶で頂きたいものですが、またの機会にということで
何しろ胃袋はひとつしかありませんからね。牛になりたい気分ですよ、まったく。
南京町では、何故かこういう「ちゃんとした」お店が苦戦しているようです。どうしても安い屋台に人が流れるようですので。
それはそれで仕方ないのでしょうが、困るのはその屋台で買い求めたものを手に持って、食べながらお店に入って来られる方々だとか。
お店に入ってきて席に座って、注文を断って屋台で買ったものを召し上がるそうです。そして、お店の人が断ったら、憤慨して怒鳴り散らして椅子を蹴っ飛ばして出て行かれるそうで。
どういうおつもりかは存じませんが、そういう方々が毎日わんさか押し寄せるあたり、昔と違った意味でのデスアリーですね。無法地帯に変わりないということで。
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夕方からお客様があり、暗くなって吹田方面から帰る途中。
まだ6時くらいでしたが、今は一年で最も夜が長い時期ですからね。当然真っ暗です。
空腹なのに気づき、更には帰っても何もないことを思い出しました。
寒いわ暗いわ腹が減るわだと、何だかとても情けない気分になりますね。
ちょうど神崎刀根山線を北上していたこともあり、久しぶりにかっぱ天国を覗いてみました。
お目当てはもちろん餃子。いつもは2人前にビールを頂きますが、この日は自転車なのでビールは飲まず、餃子も1人前にしてラーメンを頂くことに。
小皿に味噌5:酢3:醤油2の割合でタレを混ぜ、ラー油を少々。この味噌ダレがミソです。いえ、ダジャレではありません(笑)。
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私が餃子に手を付けた頃に、ラーメンが出来ました。
このかっぱ天国は台湾人が創業した同名店の分家で、日本式の中華料理とは少し違うものがあります。
このラーメンなんかはそうですね。ラーメンというより中国の湯麺のような味です。
中国系の人たちはスープの透明度にうるさいですが、こちらのスープも綺麗に透き通っていますね。
塩味は薄く、醤油の臭いもなく、チキンから出た透明な油がスープの表面に薄い皮膜を作る感じは、香港や台湾の湯麺にそっくりです。
そこへチャーシューやモヤシを乗せて、無理やり日本式ラーメンとして売っているから面白い。
創業者の黄さんは庶民の店でずっとやって来られた方ですので、台湾の屋台料理のような感覚で広く日本人に対して商売をしたかったのでしょう。難しい漢字が並ぶ料理名よりは「ラーメン」と書く方が分かりやすいですからね。
その黄さんはもう亡くなりましたが、今頃は天国でどうお過ごしでしょうか。相変わらず安酒場を飲み歩きながら、阪神タイガースの優勝を心待ちにしておられるのでしょうか
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JR元町駅と神戸駅の間を通る元町通商店街。
結構長い商店街ですが、その中ほどの南側に、豚まんの老舗「老祥紀」はあります。
南京町にある「老祥記」と読みは同じですが、最後の「き」の字が違いますね。
以前は同じ通りの北側にありましたが、今の場所に移転してお店も綺麗になりました。
こちらのお店は1915年、神戸在住の台湾人によって創業されました。あと数年で創業100周年を迎えることになりますね。驚きです。
南京町のお店とはご親戚だったそうですが、今となってはもう詳しいことをご存知の方はいらっしゃらないとか。まぁ、別の店だと思っておいた方が良さそうです。
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豚まんは1個80円。店内での飲食は3個からオーダー出来ます。
味付けはやや薄めで、もちろんそのままでも構いませんし、好みにより醤油や酢醤油、カラシなどを付けて戴くのも悪くありません。
そのスタイルは全くの中国式で、今の台湾よりはむしろ本土の味だそうです。
確かに台湾政府の樹立は1949年ですから、このお店の創業当時はまだ本当の意味での「ひとつの中国」でした。
ということは、台湾人による創業とは言え、まんま中国本土の味だったとしても何の不思議もありませんね。
よく比較されるのは南京町のお店ですが、そちらは場所柄もあって観光客に人気で、いつも長い行列です。酷い時だと3時間待ちとか聞きます。
たかがと言っては失礼ですがどうせ豚まんですから、それに3時間も並ぶってのはちょっと意味が分かりません。こちらは並ぶことはまずありませんので、私たち地元民はこちらのお店を普通に選びます。
元町をブラブラしていてちょっと小腹が空いたら、軽く立ち寄ってちょっと3つほど頬張って。そんなカジュアルな感じで、いつも利用させて頂いております。
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神戸の中華街として有名な南京町。
元は台湾人居住区で、部外者が立ち入ることなど殆どなかったものですが。
1981年に開催されたポートピアを期に整備されて、今やすっかり観光地になりましたね。
最近ではどのお店も露天を出し、そこで買ったものを食べながら観光客が歩く「立ち食い通り」になってしまいました。
その東側のブロック中ほどに、このお店はあります。
攤販街とは、台湾の言葉で「屋台街」という意味だとか。台北の屋台で食べられるような庶民的な料理が売り物です。
大好きだった香港料理の「神戸太平閣」がレストランを廃業して以来、私が飲茶を楽しむのはこのお店と決めています。
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イチオシはこの刈包(クアパオ)。
最近は「台湾バーガー」とやらの名前で見かけることもありますね。
豚まんのような小麦の生地を蒸したものに、豚肉と高菜を煮たものが挟まっています。
豚肉は角煮のようなもので。バラ肉の脂が口のなかでとろけて超美味。甘く煮た高菜とマッチして良い味です。
インドとは方向性は違うものの、数多くのスパイスを巧みに操るのが台湾料理の肝ですね。
この刈包も、鼻の奥から抜けてくる、様々なスパイスが織りなす良い香りを楽しめる逸品と言えるでしょう。
最初はまずお茶とこの刈包を注文し、他の料理が出来るまでの間をコイツでやり過ごすのが私のスタイル。美味しく楽しい飲茶の最初のツカミは、これ1個でOKです。
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こちらは蝦餃(ハーカオ)。
プリプリの海老が丸ごと入った餃子です。
これも美味しいですねぇ。
香港湯麺に入っているエビワンタンが大好きな私は、この蝦餃にも目がありません。
ワンタンは茹でてありますが、こちらは蒸しもの。
透き通った皮がムッチリとしていて歯ごたえも良く、大変美味です。
私は中国料理と言えば食べる専門なのですが、この透き通った皮はただの小麦じゃなさそうですね。何だろう?
ものすごく薄く作られているため、中身のエビが透けて見えます。その透き通った白にエビの赤がとても上品な色合いの逸品です。
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酢と醤油を小皿に取り、ほんの少しだけつけて戴きます。もう最高ですね。
ところでこれ、この薄い皮で中身をひとつひとつ包む作業って、想像しただけで気が遠くなりませんか?
サモサでさえ包むのが面倒だからと家で作らない不精者の私には、ちょっと考えられない作業のような。
口に放り込んで食べてしまうのは一瞬ですが、これを1個作るのに途方もない手間がかけられていますね。
よく味わって食べないと、料理人さんにほんと失礼です。
そんなこんなで、他にも小籠包(シャオロンポウ)やら台湾の汁そばやら、あれこれ美味しい料理を戴きました。中華料理と中国料理は別ものですが、私は日本人が作る日本人向けの中華料理よりも、本場の中国料理の方が遥かに好きです。
お値段も手頃ですので、たまには本物の中国料理の老舗で飲茶も良いものです。ごちそうさまでした。
| 香港雲呑麺(700円) |
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明日の訪問先にメモリ増設のご予約があるため、午後イチの作業を終えてからメモリを仕入れに梅田へ。
みぞれのような雨とも雪ともつかないようなものが降っていたのも上がり、青空が広がっていました。
今週になってまたメモリ価格上昇の兆しがあり、バルク製品は値上がりした商品もあるようですが、バッファロー製品は価格に変動なし。
人ごみの店内に長居してインフルエンザを伝染されても困るので早々と退散し、阪急の茶屋町出口付近から地下へ。
少し前に見つけたお目当ての店で、どんなものかと味見をする魂胆です。
何年も前から何度も通っているルートなのに、私はずっとこの店の存在すら知りませんでした。すぐ近くのカツ丼屋へは何度も行っているのに、です。
お店の名前は青冥(Ching Ming)。本格香港料理のお店です。
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私はいわゆる日本の「ラーメン」と呼ばれるものを殆ど食べません。理由は単純に「口に合わないから」。
「不味い」とか言うつもりはありません。単に私の口に合わないだけです。
その代わり、私は子供の頃から神戸の香港料理店で食べていた湯麺が好きです。特に、エビを包んだ雲呑をあしらった雲呑麺は大好きです。
ですが、残念なことに、その店はレストランを閉めてしまいまして。今は名物と称された豚まんのテイクアウト専門店になってしまいました。
しかも、その名物とやらの豚まんも酷い有様でして、難波蓬莱551の創始者が仕えたという歴史を持つ有名店の面影もありません。とても淋しい気持ちで一杯です。
何故ならば、私が産まれて初めて食べた汁そばがその店の — 神戸三宮にあった香港料理の老舗「太平閣」の「香港雲呑麺」だったからです。
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太平閣亡き後、私は香港湯麺と飲茶の美味しい店を見つけることが出来ずにいました。いえ、飲茶は神戸に良い店を見つけたのですが、そこは台湾料理の店であるため、香港湯麺はありません。
そこで、この店で一度味見してみようと。
この店の香港雲呑麺はサイズが大小あり、大1,000円・小700円。
麺は太麺と細麺が選べるそうですが、香港湯麺の醍醐味は何と言っても固めの細いストレート麺です。
私は小の細麺をお願いし、「麺を茹でるのに時間がかかりますが、宜しいですか?」との問いかけに「はい」と即答。料理を楽しみに待ちました。
10分ほどで供された香港雲呑麺は、太平閣のものに比べて塩味が抑えられており油が多く感じられましたが、それでも私が大好きな香港湯麺の味そのものです。スープは透明(中国人は透明度にうるさい)でダシの味が強く、雲呑から滲み出たエビの香りが混ざり、とても高貴でノーブルな味わいです。
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雲呑に包まれたエビは小ぶりながらも1匹丸ごとで、プリプリでとても良い味があるもの。
30余年もの間、香港で料理人として働いておられた料理長の腕前を計り知るには充分な出来栄えです。
私にとってはもう少し油分が少なくても良いかな?という気もしましたが、透明なスープに透明な油はそう苦にもなりません。本当に美味しい香港湯麺に、私は再会することが出来ました。
次に伺う時は、料理長ご自慢の点心 — ハーカオ(エビの蒸し餃子)やハムスエコ(もち米の中に具を詰めた揚げもの)、冬場なら大根もち(これは香港でも台湾でも本当に美味い!)なども注文してみたいものです。
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これは杏仁豆腐。
まず「甘くない」。舌の上で転がしているうちに「甘味が効いて来る」。
こんなに上品な味わいの中国スイーツを楽しんだ記憶は、少なくともここ数年はありません。普段は甘いものを食べない私が、貪りたい気持ちを抑えて一口ずつ味わって戴きました。美味しいです。
この青冥(Ching Ming)は他にもいくつか支店があるようですが、私のように飲茶や点心というアプローチで中国料理を好む人にとっては、点心のプロフェッショナルが料理長を務める「この店」が最も良いお店です。
他の支店にはそれぞれ専門が異なる料理長がおられるため、支店によって料理が違うのが「フランチャイズ的な」「画一的な」店舗展開とは異なり、それぞれの料理長が演出する特色ある完成度の高い料理を楽しめるというもの。
一流の料理人には一流の腕前を発揮して頂いて、それを味わうために私は他の店へも行くことになって、それが「需要と供給」ですかね。
「中華料理」というカテゴリで考えれば世界中にお店はありますが、「一流の香港料理」「一流の台湾料理」となると話は別です。
私は今日、神戸の街以外で初めて「一流の香港料理」のお店に出会った気がします。
